●GIOGIO●

□あなたが居ることが
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久方ぶりの休み

俺はまれに血の匂いをかがなくてもいい日があると非常にホッとする


AM6:00


朝の空気は凛としていて

ようやく動きだしたばかりの町はまだまだ静か


ベッドの中では昨日の仕事で余程疲れたらしくホルマジオが熟睡している

珍しく二人揃っての休みなのでこうしてゆっくり寝顔を拝むことができるが普段じゃなかなかできたもんじゃない

決していいとはいえない寝相に俺は少し笑うとそっと毛布をかけなおしてやった


この人と会ってから何年がたったのだろう

最初の頃リーダーから教育係として紹介されたときはそのゆるい態度に大丈夫かなと心配したものだ

月日が流れるのはあまりにも早くて…

あっという間に俺にも後輩ができて今じゃ教育する立場

俺は今じゃすごくあんたを尊敬してて…憧れてて

そしてあんたに依存してる


あんたはいつだって『大丈夫もう一人前だ』っていうけど

俺は今でもあんたがいないと不安で仕方ないんだ


よく最初の頃血を見て貧血を起こしてフラフラになった俺をその腕で抱き留めてくれてたね


俺はその腕の中に安らぎを感じていた

そして今も―…



ホルマジオの頬に軽く手を当てるとじんわりと温もりが伝わってくる

こんなとき俺は涙が出そうなほど幸せだと思ってしまう

仕事柄毎日生きていられるのが当たり前じゃないこの世界

目の前の愛する人が生きていること

そして自分が生きていることに




いつも異常な程に幸福感を抱く
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