●GIOGIO●

□幸せな時間
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「ディモールトいい!!このパンチ…ギアッチョ!やっぱり君は最高だ!!。」
「てめぇ!この変態さわんじゃねぇ!くそっくそっ!離れやがれ!!。」
「ちょっとなにしてんだよ…皆昼飯くってんのに喧嘩すんなよ!。」
メローネにべたべた触れられたギアッチョがキレていつもどおり彼を殴り飛ばす。

そんな子供みたいなやりとりを見たイルーゾォが迷惑そうに眉をひそめて二人に注意した。

「あーあー。ったく…ガキはしょぉおがねぇえうなああ…」

背の高くがたいもいいホルマジオがけだるそうに両者の間に割って入り互いを力付くで引き離す。

「ま…まったくギアッチョも相手にするからメローネが調子にのるんだよっ…。」

ペッシが少々遠慮気味に言うとギアッチョは眉を釣り上げて「うるせぇ!!マンモーニは黙ってろ!」と一喝した。


てんやわんやの大騒ぎになるのはいつものこと…

こうなったらほとぼりが尽きるまで誰も止められない。


これでも昔よりは大分マシになっていて今はフォークやナイフが飛びかうこともないし怪我人も毎回ギアッチョに殴られて青痣をだらけになる者(メローネ)約一名のみに減った。


「こいつらはいつもいつも…まったく静かに飯も食えんのか…。」

一連の流れを見ていたプロシュートは深くため息を吐くと呆れたといった顔をした。

「ふふふ…。」
「なんだ?リゾット?。」

珍しくリゾットはみんなが騒いでる方を見て楽しそうに口の両端をつりあげて微笑んでいた。

「いや…。俺、何だかんだで幸せだなって思ってさ。」
「はぁ?!お前いきなり何いってんだ?。」

いきなりの発言にプロシュートは一瞬わけが解らなかったようで不思議そうにリゾットの顔を見つめる。

「俺は帰る場所なんてもうないってずっと思ってたよ。こいつらだってそうだったはずだ。」
「……。」

プロシュートには彼の言わんとしていることがなんとなくわかった。


「血は繋がってないが…」
「ちょっと!!なあぁ!リーダーこれどうにかしてくれよぉ!。」

そう言いかけた時メローネとギアッチョのやりとりに手を終えなくなったホルマジオが口を挟む。

「どうせいつもだろう。やらせておけ。」

口調は冷たかったがリゾットの顔はまだ笑っていた。


「帰る場所…ね…。」

プロシュートは誰にも気付かれないようにそっと微笑んだ。
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