●GIOGIO●

□君がいないと…
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ズッケェロは軽い

というか正直バカだ


いつもいつも金か酒か女のことしか考えてない


昔から見ていると苛立つんだけどなんかほうっておけない存在で俺は何かあればあいつの面倒をみてあいつは俺を頼ってきた


パッショーネのボスが変わってジョルノとかいうガキになったせいで組織に居られなくなった俺とズッケェロは一般人と同じ昔の生活に還った


金は無くなったけど前みたいに危険にさらされるようなことも少なくなってすっかり落ち着いた生活を送っている


しかしだらしのないズッケェロは仕事を変えてはクビになったり辞めたりで今はついに無職

アパートの賃料も払えない状態になり1ヶ月程前からうちに転がり込んできていた



「なぁサーレーお腹すいた…」

今日も今日とて朝顔を合わせるなりの第一声

「お前はさっさと早く仕事を見つけろ!!俺はいつまでも面倒みねぇぞ!。」

そばにあった求人情報誌を手に掴むとそれでズッケェロの頬をぺしぺしとたたく

「サーレーぇ…」

「うるさい!!冷蔵庫あけてあるもんでも食ってろ!!」


俺はもうさすがに突き放さないとこいつは働きに行かないと判断してここ最近冷たく接している

「なんか最近お前冷たいよー…なにかあったのか??。」

ああそうだよお前はいつもケツ叩いてやらないと動かねぇからな。だからつめたくしてんだと内心思いながらも「べつに」とそっけなく返す。


俺は冷蔵庫を開けるとミネラルウォーターのペットボトルを取り出してグラスにつぐと一気に飲み干した


ズッケェロ冷たくしてるからってお前が嫌いなわけじゃないんだ

これもお前のためなんだぞ

ペットボトルをしまおうと再び冷蔵庫を開けた時に中を確認して食物らしい食物が入っていないことに気付く

ぁあ…これじゃあ俺も朝飯が食えないじゃないか…


ズッケェロの方をみるとまるで餌をもらう前の犬のような顔をしてこっちをみている


頼むよ。

そんな目で見るな…
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