●その他●

□もうたくさんな子
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どいつもこいつも

まったくふざけんな。


俺は俺の生きたいように生きて何が悪い?。

父さんあんたはいつだって言う。
『お前は大切な跡継ぎだ。もっとしっかりしろ。』

どれだけ俺が頑張ったってあんたは理解なんかしない。いつもそうだ。

母さんあんたはいつだって言う。
『私はあなたを若いうちに産んだからやりたいことなんて何一つできなかったのよ。だから早く父さんの仕事を継いで私達に楽をさせて頂戴ね。』

なに寝呆けたこといってんだ。

俺を産んだのも欲しくて産んだんだろ?。
だったら文句いうんじゃねえよ。

あんたたちの人生を背負わされて生きるなんて馬鹿げてる。



そんな生活から逃げ出したくて高校卒業後は大学に行くふりをして東京へ上京。


ろくに大学もいかず毎日バイトしたり夜はライブハウスに入り浸って酒と音楽でひたすらハイになった。

勢いでマリファナもやったりしたしタトゥーも入れた。タトゥーの奥の深さにはどっぷりと魅了されてしまい至る所に彫った。もちろん一つ一つの『それ』には意味を持たせて彫るようにしている。

意味がない物ほどつまらないものはない。



ある日アパートに帰ると玄関の鍵が開いていた。

開きかけて躊躇して手を離す。閉め忘れたのか…それともまさか空き巣にでも入られたのか。一瞬不安を感じながらも意を決して再度ノブを握りなおしてドアを開けた。
 

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