遠い昔から出会うことが決まっていた。
-あなた(川崎愛美著)
確かな事実として、
そう感じるほど強く。
愛しく感じる誰かを失った時、
残る思いは何なんだろう。
あなたに会えた幸せ?
誰かをこんなにも
想えたことの幸福感?
それとも、私は恨むだろうか?
通り雨のごとく突然に、
私の前を去ったあなたを。
大事な人を失う悲しみを、
運命として私に課したであろう何かを。
こんなになるなら出会わなければよかった。
そう思うだろうか?
なんにしても変わらないのは、
それでもあなたを、
愛しすぎてるということ